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なぜトップや上司の思いを社員や部下は額面通りに受け取らないのか?

2020年3月30日

トップや上司は時々で社員や部下にたいして対応を変えてはならない!

 

 先日中小企業で管理職(課長)をしている私の友人とお酒を飲んだのですが、その時彼がこうこぼしていました。「同じように接しているのに良い関係を作れている部下と作れていない部下がいる」とのこと。

 こう言った話は良く私の周りでも聞きますが、私自身も管理職時代に同じような経験をしました。

 当時私は3人の部下を預かっており私のほうでは「全員に成長してほしい」との思いで接していたのですが、結果は成長した部下と成長できなかった部下とに分かれてしまったのです。

 私としては熱意を持って接していたのですが、熱くなればなるほど距離が出来てしまう部下がいたのです。

 これは何が原因でどの点で違いが出て来るのでしょうか?

 それは「経営者(上司)が感情や気分で仕事をしていないか?」と言う点になります。

 当時の私はこれをやってしまっていたのです。悪いことに成長する部下に肩入れすることが多くなり、更に部下の成長の差が大きくなって行ったのです。

 この時私が心がけるべきだった点は以下の点になります。

①トップや上司は絶対に気分で仕事をしてはならない。
②社員や部下によってその差をつけてはならない。
③その時々の気分を社員や部下に悟られてはいけない。
④常に一定の感情で接する。

 その時々の感情や機嫌を仕事に持ち込んではいけないと言うことになります。

 それはなぜか?それは社員や部下がトップや上司のその時の状況によって仕事を加減し、動きを変えてしまうからです。

 確かにトップや上司も人間ですので部下の好き嫌いがあると思います。しかしその状態のまま強い思いで社員や部下と接してしまうとどうしても一人ひとりに対して差が出てしまい、受ける側もその微妙な差を敏感に感じ取ってしまうのです。

 それが成長する、成長しないと言う分岐点になります。

 よって経営者(上司)は常に一定の感情で社内にいることが必要になります。

 心では思いを強く持っていてもそれを表に出してはいけないのです。どの社員(部下)に対しても感情を入れることなく冷静に接するスキルが求められます。それにより社員(部下)も客観的に接する姿勢が出来上がるのです。

 

感情を一定にすることで家臣の育成を統一感を出した家康

 戦国時代にさかのぼるとあの徳川家康はこの方法を使って家臣の育成を行っています。

 家康の拠点であった三河(現在の愛知県)の武士(三河武士)は感情の起伏の激しいことで知られています。

 そんな家臣を成長させるために家康が徹底させたのが「一定の感情で接する」ことだったのです。

 様々なタイプの家臣たちも家康の対応を受けて冷静に接するようになって行ったと言います。それにより全員が成長し、家康を天下取りの最終勝者にしたのです。

 とは言うものの「感情や気分はどうしても出てしまう」と言う方には私が実践して効果的だった対策をご紹介します。

 それは「感情が高ぶっている時はいったん席をはなれ、気持ちを落ち着かせる時間を取る」と言うものです。

 例えば喫煙者は喫煙室に行かれるのも良いでしょうし、非喫煙者はコンビニまで足を運ぶでも良いでしょう。気持ちが落ち着き冷静になるちょっとした時間を確保することは非常に効果的です。私も良くエレベーターで下まで降りて会社の周りを歩いたりして気持ちを落ち着かせ、戻ることをしていました。

 私たち経営者や上司は自分の思いや感情のままに社員や部下と接してはいけません。常に一定の感情で接することで受け手の社員や部下も真摯に向き合うようになり成長は加速して行きます。「社員や部下を成長させるためには思いや感情を表に出さない」ことを徹底させましょう。

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